ポッドキャスティング

「太陽」(アレクサンドル・ソクーロフ



僕の尊敬してやまない映画評論家で、町山智浩さんという方がいる。
実は、その町山さんがこのはてなダイアリー」のブログを書き込んでいるのをみて僕も始めてみたのでした。


町山さんのブログ「ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記」
は、超のつくほど人気ブログで、今現在のカウント数も 6910059 などと桁違いだ。


町山さんの人気の秘密は、誰にでもわかる言葉で、誰もが本当に知りたい、本当のことを伝えられる能力と行動力にある。
それは、映画という媒体を手段としているのだけれど、僕は町山さんは立派な思想家だと思っている。
映画を評論するということに対しての町山さんの姿勢は、それこそブログや、何冊か出ている本を読めばよくわかるのだけれど、
それがさらにポッドキャスティングという新しいメディアが登場して身近になった。


ポッドキャスティング」という技術について、近頃認知されてきたとの調査結果が数週間前のネットニュースに出ていた。
恥ずかしながら僕が知ったのは、iPod nano を使うようになってから。
音楽プレーヤーであり、取り込みソフトでもあるアップルの「iTunesには、その「ポッドキャスティング」機能が
最初から織り込み済みであるが、これは
簡単に言うと音声ブログ(コラム)である。


もともと町山さんの場合、TBSラジオ「ストリーム!」に毎週火曜日午後2時から出演していて
カリフォルニア州オークランドから電話を通しての出演)、
その20分間の内容をデータ化しネット上から自由に音声ファイルとして聞けるというもの。
毎週、町山さんの軽快なコラムがiPodで聴けるというのもファンにとっては堪らない。


TBS RADIO podcasting954 ストリーム「コラムの花道」


先週は、日本の天皇陛下を題材にしたロシア映画『太陽(SOLZE)』のお話。
これが、敗戦直後の人間宣言するまでの話で、内容が内容だけに日本での公開が未定。
主演がイッセー尾形桃井かおりで、なんでも極秘でロシア国内で作られたとのこと。


ああー、町山さんの話を聴けば聴くほど観たくてしょうがない!!
直リンは→  11/22コラムの花道をダウンロード
とりあえず聴けます。



実は残念なことがあり、人気ブログの方をはてなダイアリーから違うブログサービスに引っ越そうとされていること。
以前はコメント欄を開放していたのだが、嫌がらせの書き込みを制御する技術が「はてな」にないのが原因。
なんとかできないのでしょうか「はてな」さん。
町山さんという貴重なブログの存続のためにも。



ついでに町山さんの新刊ブレードランナーの未来世紀


目次は
リドリー・スコットブレードランナー
デヴィッド・リンチイレイザーヘッド」「ブルーベルベット
デヴィッド・クローネンバーグビデオドローム
オリヴァー・ストーンプラトーン
テリー・ギリアム未来世紀ブラジル
ジョー・ダンテグレムリン
ポール・ヴァーホーヴェンロボコップ


80年代!!  早く読みたい!!

 購入した本・漫画

宇宙舟歌 (未来の文学)

宇宙舟歌 (未来の文学)



短篇集 妖精族のむすめ (ちくま文庫)

短篇集 妖精族のむすめ (ちくま文庫)

復刊



サンドキングズ (ハヤカワ文庫SF)

サンドキングズ (ハヤカワ文庫SF)

復刊版は購入既読済み。
読み終わってから、古本屋で初版が見つかった。しかも、230円で。とほほ



夢みる宝石 (ハヤカワ文庫 SF 365)

夢みる宝石 (ハヤカワ文庫 SF 365)

表紙の絵が素晴らしい。思わず購入。200円

 読んだ本・漫画

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

果ての果てまで行く話。
バクスターの『ジーリーシリーズ』にも似て。


肉体という殻を捨て去って、ソフトウェアの存在となった人類は、究極の真理を求めて遠い宇宙へと飛び立つのだった。
一言で言うとそんな感じだが、これが読めない。文字通り読み進められない。
物理世界を突き詰めると「数学」なのだ、と主人公のヤチマに言わせているほど、理論に次ぐ理論が繰り返される。
とはいえ、さまざまなタイプの人間やら、もと人間みたいのやらがワンサカいて賑やかだ。
死ぬことのないはずの彼らが、自らの存在を完了させるにいたる経緯(つまり自殺)とか、愛の交わし方、感情や感覚の削除や追加、
時間の飛躍の仕方、などなど。


解説で、大森望さんがいっているとおり、わからない箇所はバシバシ読み飛ばすのがこの本のあり方。
一応は目を通したものの、イメージのつかみにくさは天下一品。
まあ、まるで価値観の異なる30世紀あたりからいきなり物語がスタートするのだし。
ラストまで読み通せたことに、今はホッとしている。


面白いのかどうかと問われれば、面白いと答えよう。
しかし、万人向けじゃないな。



シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス)

シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス)

最近の連載漫画の中では、ピカイチ。
剣のキチガイたちによる尋常じゃない日々。残虐描写が圧巻。

 読んでる本

くらやみの速さはどれくらい (海外SFノヴェルズ)

くらやみの速さはどれくらい (海外SFノヴェルズ)