読んだ漫画

ジャイアント(9)<完> (モーニング KC)

ジャイアント(9)<完> (モーニング KC)


とうとう、大円団。 なのだが、
本屋にいっても山済みされておらず、気のせいか最終巻は出版数も少な目の印象。
いかにも読者を選びそうな漫画ではあるんだけど。


気になるラストは、
天才ピッチャー・三島の強さの依拠するところが、死を常に抱いているような武士道精神であったわけで、
対する巨峰貢(きょほうみつぐ)の快感を追い求める野球観の方が、より勝っていた。
というところ。


ハッピーになる手段や方法は人それぞれで、作者の山田芳裕は、極端にデフォルメされた構図や、主人公らに特異な価値観を持たせることによって、それをわかりやすく説明する。
例えば、二ページ見開きでバットをスイングしているシーンなど、パースペクティブに突き抜けた絵がこの作者の魅力だ。まさに超絶画法!


次は一体どんなことを描いてくれるのか予想もつかないが、とても楽しみな漫画家の一人。


SFマンガの傑作に成り得たかも知れない『度胸星』(諸般の事情で連載中止)の続きを、描くということはないのだろうか。
ないだろうな。



capeta カペタ (7) (KCデラックス)

capeta カペタ (7) (KCデラックス)


なんか、『昴-スバル』(連載中断中)を読んでいたときのような雰囲気が流れ出してますが・・・。
まじめ過ぎると、主人公・勝平太同様、読み手もすこし辛い。
次巻のレース後半とともに巻き返しを期待。