読んだ本

阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)



つまらない。


これはないよ。
一人称でひたすら語り尽くす作風舞城王太郎だけど、和倉温泉のおともには全く適さない。
なんか、自分が持ってる言葉が無意味に汚されてくような。
そう、無意味な読書をしたような気さえする。
無意味という読書もあるのなら、これもまた読書、か?
しかし、なにも残らないなあ。





いやあ、宇宙一あこぎな商人、ハヴィランド・タフの本領が発揮した2巻目!
もともと洋版では1冊だったのを、邦訳で全2冊に分けて発刊。
1巻目読んだだけでは、
「彼のどこがあこぎなんだ?」
と首を傾げたけど。
(1巻目のオビに「あこぎな商人」の記述あり)


ただの善意あふるる変人タフさん、だったのだが、
2巻目の「魔獣売ります!」あたりから陰惨な一面が垣間見えて見違えるよう。(実は、この話が第一作にあたる。)
B級テイスト漂う作品ながらも、人類の英知を独り占めしている主人公の偏執ぶりがなかなか面白い。
もう少し位なら続きを読んでもいいと思いました。(続編てあるのか?)