読んだ本

フィーヴァードリーム〈上〉 (創元ノヴェルズ)

フィーヴァードリーム〈上〉 (創元ノヴェルズ)


ヒトの種族とは異なる、吸血鬼一族の物語。
ミシシッピ川周辺の1850年代が舞台。
作品には、時代背景が綿密に織り込まれており、魅力的な人物や彼らのたたずまいが心くすぐる!


「赤い渇き」を克服するまでのジョシュア・ヨーク
そのヨークに頼まれて、美しくも勇壮な蒸気船フィーヴァードリーム号を操るアブナー船長
よその場所で、別の生き方をしている仲間たちを探す旅。
彼らの行く先に待ち受けるものはいったい何か?


下巻が楽しみ!!




赤い雨 (幻冬舎文庫)

赤い雨 (幻冬舎文庫)


ある日、赤い雨が振り出してから、人々は駆られたように暴力を肯定し始めた。
至る所で、一般人によって人が簡単に殺されていくのだ。
一人の若妻は、気が狂わんばかりになって耐えていたが、夫のその現場を目撃して・・・。

すっげえ、直球の暗さ
初期の戸梶の不気味さが押し出されている。


藤子・F・不二雄の異色短編「気楽に殺ろうよ」にも似ている。
こちらは、性欲や食欲が逆転したり、気に入らないことがあればやっぱり殺しちゃったりするようになった世界で、一人だけ正常(?)な男が主人公。
でも、よく考えると一人の男の精神異常が原因なのかもしれない。ようなオチ。