読んだ本


蟻―ウェルベル・コレクション〈1〉 (角川文庫)

蟻―ウェルベル・コレクション〈1〉 (角川文庫)


世界的にベストセラーになった蟻オタクの蟻本。
蟻の世界と人間の世界が交わってくる後半からラストにかけて、想像もできない交流方法に驚く。
ありえないし、科学的にあーだこーだ言ったってしょうがないので、そんなの無視してもこんな知的興奮は久しぶり。
全3巻なのだが、この一冊だけでも読む価値はある。
お勧めだ!




小川一水の初短編集。
この人の筆力は第六大陸「復活の地」でよくわかったので、若くして大変な才能の持ち主だということに異論はない。
この短編集も面白く読めた。
解説の人も書いてあったが、堀晃(ほりあきら)のハードSF短編群にも通ずる骨太な話を4作。


どこかで読んだことがあるような設定なのは少し残念だけど、いつかこの人だけにしか書けないオリジナルができると思う。
書き下ろしの「漂った男」がなかなか良かった。