購入した本


SFが読みたい!〈2006年版〉発表!ベストSF2005国内篇・海外篇

SFが読みたい!〈2006年版〉発表!ベストSF2005国内篇・海外篇


2005年度の海外部門はまたしてもイーガンで、「ディアスポラ」が1位を獲得。
すでに出尽くしたアイディアとディティールなのに、あんなにもぶっ飛んだスケールと描写力をあわせ持つ才人はそうはいない。
個人的には2位に選ばれたマーティンの「タフの方舟」が良かったが、
作品自体は随分前に上梓されており、未訳の傑作だった感が強い。
リアルタイムに近いイーガンが、現在のSF界を牽引しているのは間違いない。
ソウヤーの「ネアンデルタール」シリーズが7位だったが、まあしょうがないか。
全3巻の後半部分がやはり失速気味に思えた。残念。


国内部門の1位は小川一水の短編集。
そういえば前年も飛浩隆の短編集だった。
短編て難しいと思う。物語に引き込む力が弱いと、楽しくなる前に終わったりして。
小川一水は、堀晃(ほりあきら)作品のような重厚さとユーモアが漂う。
今後も期待したい。
5位の「サマー/タイム/トラベラー」は拍子ハズレ。
4位の「ハイドゥナン」と7位の「神狩り2 リッパー」は、期待していただけ空まわり感がある。


2005年度の国内SFは豊作ではなかったように思う。
その代わり今年は、冲方 丁、菅 浩江、野尻抱介機本伸司あたりの新作長編が期待できそうで嬉しい。



レキオス (角川文庫)

レキオス (角川文庫)


2001+5―星野之宣スペース・ファンタジア作品集 (アクションコミックス)

2001+5―星野之宣スペース・ファンタジア作品集 (アクションコミックス)


SF漫画の金字塔「2001夜物語の番外編や未収録作品収められている。
ファンなら買うしかないだろう。


デス博士の島その他の物語 (未来の文学)

デス博士の島その他の物語 (未来の文学)


レフト・アローン (ハヤカワ文庫JA)

レフト・アローン (ハヤカワ文庫JA)




小さい頃に読んだ一編がずっと心に残っている。
善と悪が逆転した世界。
赤塚流の地獄絵巻図。


相場が全2巻で5000〜8000円だったので、ずっと買えなかったが、
このたびまんだらけ2625円の特売を見かけてすかさず購入。
嬉しいったらない!


トゥルーデおばさん

トゥルーデおばさん