読んだ漫画

かの人や月 3 (マーガレットコミックス)

かの人や月 3 (マーガレットコミックス)


この巻でおしまい。
やっぱり、いくえみ綾ってひとは凄い。
この人の漫画、ドラマ化するって企画はないのだろうか?


こんなサービス精神旺盛な漫画家も少ないと思うのだけど。
なによりも読み易いし。
(特に少女漫画を敬遠しているアナタ! 読まないと損するよ)


そして読後感がいい。



チョビッコさん(猫)のラストも泣けたなぁ。
「でち でち」
(と歩く姿が微笑ましい)



EDEN(14) (アフタヌーンKC)

EDEN(14) (アフタヌーンKC)


諸星大二郎の『生物都市』という作品がある。
手塚治虫賞受賞作であるが、あまりにも有名なアレ。


最終的に世界は無機物も有機物も一つになってしまうというやつ。



というのが下地にあって、それ以外の伏線も多く、出版間隔も長いので
ついつい筋を忘れてしまうのであった。


近年のSFに使われたガジェットがふんだんにぶち込まれていて
(クローニング技術とかだけでなく、最近はいきなり量子テレポーテーション
人間を瞬間移動させたりしている!とってもハードSF)
100年ほど先の近未来を描いているのだが、とにかく世界は荒んでいるので、
人の命が大変安い。毎度死体のオンパレード。
第三世界のテロの構図がそのまま生きていたりするのだが、終着地点は実に
SFっぽくなりそう。


人間が偶然作った「神」(に近い計算物)によって、次の進化に導かれていく世界と
取り残された世界。お互いの世界は同時に存在し、やがて袂を分かつ・・・。
とか、勝手に締めくくっちゃうけど。


こういうの好きな人は、
イーガンの『ディアスポラとか読んでみると、世界観は一変しますよ。

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)


なんにしろ、こういうのが漫画で読めるのが嬉しく思います。