読んだ本

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)

前回、途中報告したほど悪くなかった。というのが正直なところ。
ちゃんと、どんでん返しっぽいネタも仕込まれていたし、ラストも良かった。
しかし構成上、既定の結末になっている話ではあるし、こういうのは作者も辛いんじゃないかと心配してしまう。
いらぬ心配だろうけど、前作品のアニメ化が頓挫しているのは残念。



やどかりとペットボトル

やどかりとペットボトル

沖縄は、無理やり日本というくくりにされたものの、外国に違いない。
そういうことにしないと、沖縄が理解できない。


もっというと、沖縄は日本でもなければ、近隣諸国にも当てはまらない無茶な国であろう。(褒め言葉)



静寂の叫び〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

静寂の叫び〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

静寂の叫び〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

静寂の叫び〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

いやあ、ディーヴァーってやっぱりすげえ、と再確認させられました。
ボーン・コレクター』からのリンカーン・ライムシリーズは当然として、
このころの作品からサービス精神旺盛なのがわかってとても嬉しい。
「人質交渉人」と「耳の聞えない人質」とのやりとりが常に緊張をはらみ、最後までドラマチック。
ジェットコースターブックの名を欲しいままですな。
おすすめ。



アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

はじめてこの人の作品を読んだ。
よく出来てるし、とても話が上手い。
若手なのかよくわからないが、
(今、ウィキペディアで調べてみた。1971年生まれらしい。かなり若い)
リーダビリティーの高い作品である。
これだけの質が量産できるのであれば、読む価値のある作家である。



ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)

ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)

イーガンという物書きは、強迫神経症に違いない。
当たり前の日常を、全く別の角度から切り崩して、もう一つの世界を創り出す。
例えば、


私たちが生きているのは、あらゆる選択をおこなって、他のパターンの自分をすべて抹殺して生き残った結果である。



とか、なんでそんなにうがった見方ができるのだろうか。
しかも、それを理論化しようとする。(まるで理解できないけど)
「紙上のマッドサイエンティスト
それが、グレッグ・イーガンである。



熊の場所

熊の場所

短編(中篇?)3つほど。どれをとっても、あいかわらずイライラさせる話だ。
なのに一応読んでしまった。

たぶんどれもこれも、パッと頭に思い浮かんだことをやみくもに書いてるだけの
脈絡のあるようでない話につき合わされた感じ。

喋るスピードとまるで同じ速さで物語りは進行するので読むのはラク
いうなれば絵本なのである。