読んだ本


青い虚空 (文春文庫)

青い虚空 (文春文庫)

近未来SF?
ディーヴァーのミステリは、大胆不敵で、どんでん返しの連続とかに目がいくけど、
よくも、こうも緻密な描写を演出できるものかと。
今回はインターネットが題材なだけに、時間とともに古びてしまうんじゃないかと思うのだが、
読んでみれば、


できるわけないだろ! 


みたいなオンパレード。
これなら、何年経とうが再読に耐えうる。
もちろん面白かった。


ぼくが愛したゴウスト

ぼくが愛したゴウスト

あーーーーー!!


こんな作品を生み出した作家が亡くなってしまうなんて!!(享年59歳)
昨年10月に永眠された、打海文三のわずか3年前の作品。


最初に読んだハルビン・カフェ」には正直驚いたけど、
グロっぽいのがなんとも印象的だった。


そしてこの作品も、子供が一生懸命苦しんでる。
あいかわらず世界ははちゃめちゃだけど(笑)


なんで、いつもいつも、子供が辛い人生を送るんだろうか、打海作品って。
まあ、それはそうと、この人の子供から大人に変わるターンはジーンとくる。


この作品は2005年の日本SFへノミネートされてませんが、
実は海外の邦訳SFなんかよりもよほどSFしてますし、おすすめです。