読んだ本


そして粛清の扉を (新潮文庫)

そして粛清の扉を (新潮文庫)


最愛の我が子を無残にも轢き逃げして殺された一介の女教師が、復讐の鬼と化す。
目立たない、どちらかというと標的にされそうな中年女教師が、教室を占拠して生徒を嬲り殺していく様は、
「マッドマックス」のメル・ギブゾンのよう。ちょっと違うけど。


このクラスの生徒全員が、殆んどなんらかの殺人者級悪ガキ。
一秒たりとも生きていてはダメなようなクズばっかりで、死んで当然なのだけど、
ここまで勧善懲悪やられると、少し憎たらしくもなる。
でも結構面白かったし、文章も読みやすく、イメージが想起できるので次作にも期待したい。