読んだ本

霧の橋 (講談社文庫)

霧の橋 (講談社文庫)


あんまり時代小説を読まないんですが、隆慶一郎以来、胸打たれた気がします。
一つ言えるのは、面白い本は時代設定云々は関係なく、この作者はどんな話もいいもの書くんだろうなあと思いました。
ちなみにこれがデビュー作で、下が最新作に近いのかな?



冬の標 (文春文庫)

冬の標 (文春文庫)


江戸時代末期に生きる、ある武家の女性を描いた力作。
純粋に画家を志す、ある一人の女性。
彼女を取り巻くあらゆるしがらみの中、夢を捨てきれずに転機を迎えたのが、三十七、八にもなってから。
物語は、「これから」というところで終わる。
でも、そこまで行き着けたのは、奇跡に近いような決断があったのだと、読んでるものにはわかる。
果たして彼女が名作を残せたのかどうか、そんなことは二の次であろう。
なにより、題名がいい。