私がオバさんになっても

一昨日来店されました。

やっぱり、よく眠ると幸せだなあ。
2ヶ月ぶりの2連休でちょっとうれしい俺です。
明日も休みだなんて!


いっときますけど、いくら7年働いてても休みというものは、死ぬほど希求していますよ。
いまだに。
どうしても仕事柄、「長期の休みでリセット」なんて不可能なので、
ささやかな出来事や行動が、僕の思考を支配しています。


それは、美味しいものを食べるんだったり。捜し求めていた本と出会ったり。
ああ、なんて小粒っこな僕でしょう。


そんな僕の最近は、仕事が終わって家にたどり着くと、まずエビスビールとグラスを
冷凍庫に突っ込むところから始まります。


スーツを脱いだら、その間に、たとえば麻腐豆腐を作ります。
もちろん、一から作るような手の込んだことは出来ないので、
味の素COOKDO の 「麻腐豆腐のもと」 みたいなものを用意します。


買い置きの絹豆腐が2丁ほどストックしてあるので、さいの目に大きく切る。
プラスで、壜詰めの「豆板醤」や「山椒」を好みでぶち込み、
なんとなく四川風に仕上げたら、冷凍している万能ねぎをこれでもかと降り注ぐ。
弱火でぐつぐつ、ゆっくり水分を吹き飛ばしてる間に、
いでよ!エビス!(もしくはギネス!)



30分くらい冷やしたビールはまだかろうじて凍らない。
(グラスに水分でもつけてしっかりと凍らしたいが、割れる気がしてやったことがない。)
斜めに傾けたグラスにそおっと注ぎ入れる。
すると、なんと奇跡が!!
泡が薄片状に凍りだすではないか。原理はわからん! (安い奇跡だな、しかし)


ビール泡が十分な水分を保って唇に触れた瞬間、たまらない。
冷えすぎてなんだか怖いが、ビールはやっぱりとことん冷たいほうが美味いなあ。


ぐつぐつの麻腐豆腐のかわりに、お気に入りの「宇都宮餃子」であったり、
青臭いピーマンたっぷりの「青椒肉絲」であったりしますが、最近はビールから始まり
日本酒やったり、ウィスキーやったりしています。


ああ、夜が更けてゆく冬の日々。


酔いに任せて、読む読書量が増える。



一月に入って読んだ本


未確認家族 (新潮文庫)

未確認家族 (新潮文庫)


また読んでしまった、トカジ。
本についていた帯を読めば内容はわかる。


「こいつらに“心の闇”などない。ただ、馬鹿なだけだ」


あいも変わらず、絶望的な人間模様。
家族とは名ばかりのような壊れきった人間どもの醜態。
「頭がイタいよう」しか言わない息子。電車内で痴漢行為を繰り返す夫。
援交あがりの不倫大好き妻。
これにからんで、その妻を殺そうとする出所上がりの男。葉っぱのやりすぎでイカれたその父親。
出所した男の保護監察官。脳内宗教で電波が飛び交っている女。
安い人間の安い命がはじけ飛んでいくオンパレード。


面白かったけど、この人の初期の重厚な作風を読むことはもう出来ないのかな。
稀代のストーリーテラーで、リーダビリティの極めて高い戸梶圭太はとりあえず押さえときたい。



星々のクーリエ (ソノラマノベルス)

星々のクーリエ (ソノラマノベルス)


今から300年後ほどの世界。
まあ、簡単に言うと「攻殻機動隊」+「ブレードランナー」+軌道エレベーターかなあ。
使い古しのエッセンス(人工生命、AI、寿命が3年しか持たないレプリカント)が、
作者のオタッキーな兵器や道具の薀蓄とともに溢れている。
表紙と挿絵からしても、ラノベ級の出来だなあ。(昨今、流行のライトノベル
特に感想なし。
5年位前に読んだ藤崎慎吾の「クリスタルサイレンス」のあの衝撃を与えてくれる
日本人SF作家は今、いないのでしょうか。

クリスタルサイレンス

クリスタルサイレンス

(去年文庫化されてます)



彼岸の奴隷 (角川文庫)

彼岸の奴隷 (角川文庫)


戸梶圭太だか、舞城王太郎だかの本を紹介しているサイトに
上の本のことが書き込まれていた。
戸梶圭太の亜種みたいなコメントだったと記憶しているが、
小川勝己のこの本はグロイことはグロイが、戸梶圭太と違ってユーモアがまるでない。
無論、ユーモアを求める必要はないし、そんなの作者の勝手だが、
読んでても、後味を悪くするためにつくられた、一生懸命な途中途中のエピソードに疲れる。
登場人物全員不幸で、ほとんどがくだらなく凄惨な死を遂げる。
人間の肉食ったり、肉体の痛い描写てんこ盛りだけど、「だから?」という感じ。
こんなの筒井康隆が30年も40年もとっくの昔に到達した「グロの極地」じゃないか。


読んでる最中は、読み易いし、謎の「シライシ」に興味も覚えたが、
結末がこれかよ、という虚脱感でいっぱい。
だったら、壮絶な復讐劇にしてくれたほうが、スカッとするのに。
読み易いのはサービス満点だが、読者の読書に対する飢餓感を惹起するほどじゃない。
作者は、魅力のある本を作ろうと計算しすぎたんじゃないか?


今読んでいる本

逆転世界 (創元SF文庫)

逆転世界 (創元SF文庫)




そういえば、
9日朝7:30からのTBS「儲かりマンデー」みてくれました?
名前入りで偉そうにコメントしていたそうですよ、俺。
出ていた本人が見ていないのですが、番組を見た店の人間によると、デパートの
自信満々な店員さんに見えたそうです。なんだそりゃ。

ちなみに、うちの実家に最近導入されたソニー製DVDレコーダー「スゴ録」は、
使い方がわからないとの理由で、この日活躍できなかったそうです。意味なし。

SONY “スゴ録

SONY “スゴ録" RDR-HX50 HDD搭載DVDレコーダー 地上アナログ機



次は、今月28日発売の女性向けファッション情報誌
「Style(スタイル)」(講談社・月刊)に

やはり偉そうなコメントともに写真掲載されますので、興味ある人はどうぞ。