2月に読んだ本

ビーストシェイク (カッパノベルス)

ビーストシェイク (カッパノベルス)


新刊。相変わらず、もの凄い執筆ペースの戸梶。
話の内容は、やはり同じスタイルで書いた前回の「クールトラッシュ 裏切られた男」の続編。
今回は、希少動物を裏で売買する人間たちの現場を襲って現金強奪。
はっきりいって勢いだけ。いや、あまり勢いも無いぞ、これは。
「犯罪小説」って、これじゃあ、あんまりじゃない?
むやみな乱発をせずに、年一冊ペースでよいからちょっと落ち着いて仕上げて欲しいなあ。なんて。



柳生非情剣 (講談社文庫)

柳生非情剣 (講談社文庫)


これを読んであらためてわかったのは、隆慶一郎は「長篇が素晴らしい」ということ。
だって、こんなに短い短篇ではその思いを全然伝えきれていない気がするのだ。
というか、この本に収録の話全部、それぞれ本一冊にできそうなエピソードが満載なのである。
それなのに、この詰め込み方。贅沢というか、むちゃくちゃというか。
早逝した作者だけに、時間が残されていなかったのかな、などと、なんとも言えない気持ちにさせられました。


隆慶一郎の他の本では、敵役であることが多い柳生一族だけど、これを読むと反対から読んでるようでまた感慨深いなあ。



影武者徳川家康(上) (新潮文庫)

影武者徳川家康(上) (新潮文庫)


とうとう、隆慶一郎の最高傑作と誉れ高い「家康」を読み始めることに。
実は、5年以上前に買っておいたまま読んでませんでした。
(全3巻トータル1600ページ以上もあるんで、尻込みしたきり)
今まで読んだものに比べて、少々説明調の文章が続いたりしますが、


一瞬


で読みきってしまいました。
あわてて続きを買おうと、地元に数件ある古本屋へ行くがそういうときに限って売られてない。
たまにブックオフで100円で並んでたりするのに。


結局、中目黒のブックオフで中巻、下巻、それぞれ350円で購入しました。